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福祉施設における新型コロナウイルス対策

新型コロナウイルス

新型コロナウィルスについては封じ込めという段階では無く、現実的に対応が必要となる段階まで到達したようです。
厚生労働省のホームページを参考に施設での新型コロナウイルス対策を確認してみました。

2月26日
厚生労働省情報を元に追記・修正。
厚生労働省から社会福祉施設への具体的留意点についてはこちら
2月27日
東北医科薬科大学病院より分かりやすいハンドブックが出ています。
職員、ご利用者様、ご家族などに説明する際に良いのではないでしょうか。
配布可とのことなので直接以下より閲覧できます。
新型コロナウイルス感染症 市民向け感染予防ハンドブック
出典:東北医科薬科大学病院ホームページ( http://www.hosp.tohoku-mpu.ac.jp/
※再利用の際は必ず上記ホームページにて利用条件をご確認ください。

3月22日大幅修正

5月22日
ご指摘を受け、インフルエンザの致死率と倍率を修正しました。

そもそもコロナウィルスとは?

発熱鼻水鼻詰まりのどの痛みを引き起こすウイルスです。
あれ、その症状は風邪じゃないかな?と思われますが風邪の原因の10%は、
コロナウイルスです。
つまりコロナウイルス自体は非常に身近なウイルスですね。

新型コロナウイルスは何が問題?

非常に強い感染力

日本では集団感染が多発しており、全世界的な大流行が起こっています。
感染力の強さは明らかとなりました。

名古屋市の例では4つの施設でご利用者様の感染者が37名(全体不明)
発生しており、
家族・知人を含めてると67名に上ります。

アメリカの高齢者入居施設感染では正確な数字が公表されており、
ご利用者様の130名中81名が感染
訪問者14名感染(全体不明)、職員34名感染(全体不明)です。
しかも、ここから他の施設や地方に感染が広がっています。

高齢者に高い致死率

2000年以降に問題になったSARS(サーズ)やMERS(マーズ)もコロナウイルスの一種です。
ただし、SARSは致死率9.6%MERSは致死率34.4%
非常に高いです。

今流行している新型コロナウィルスも致死率2%などと
言われていますが、
これはインフルエンザの致死率0.1%と比べると
決して小さくはなく、20倍とななります

しかも高齢者は持病を抱えている方が多いため、インフルエンザでも平均して30倍の
危険があると言われています。
新型コロナウイルスの70代以上の重症化率は14.8%致死率8%とWHOが公表しています。

名古屋の4つの通所施設にまたがる感染では致死率16.2
(非公表の事例が多く、公表されている情報だけの統計)
※上記の詳細【続】名古屋市複数施設内感染が終息に向かう

アメリカの高齢者入居施設では致死率27.2%
上記の詳細アメリカの入居型高齢者介護施設にて集団感染が発生

数字だけで見ても恐ろしいです。
危険性が高い新型コロナウィルスが高齢者施設で流行ることは絶対に避けたい事態です。

対策は?

基本的にインフルエンザと同じで問題ありません。
それしか無いのです。

厚労省の要請や実例を元にした詳細な対応は下記の記事をご覧ください。
新型コロナウイルス流行の通所介護施設内外部対応を考える
入居型施設で新型コロナウイルスの内外部対応
情報量が多く詳細は別のページで解説しております。
施設の種類に関わらず、両方閲覧して頂くと対応を検討しやすいかもしれません。

これより下記のものは通常のインフルエンザ対応となります。

マスク着用

未感染の方が通常のマスクでは予防の効果はありません。
しかし、感染していた場合は菌を飛散することを防止できます。
職員や来所者にはマスク着用を義務付けましょう。

手洗い

手洗いも職員だけではなく、ご利用者様や来所者にもお願いしましょう。
その際はアルコール消毒液も利用すると効果が高いです。

うがいは必要?

インフルエンザ対策としてはありです。
新型コロナウィルス対策としては薦めていないようです。
※厚生労働省 新型コロナウイルスに関するQ&A 問3より

物については?

24時間は空気中でも死滅しないそうなので、施設は清潔に保ちましょう。
食事に関わることは特にです。消毒を徹底します。

私の所ではインフルエンザ対策として除菌能力が高い(値段も高い)特別な
「おしぼり」を常備していました。興味があれば出入りの業者さんに聞いてみて下さい。

まとめ

施設としてはインフルエンザ対策を、より確実に行うだけで問題ありません。
それ以上は対応しようが無いとも言えますが、メリットも大きいです。

一番恐ろしいことはインフルエンザと新型コロナウイルスが同時に流行することです。
インフルエンザの可能性を下げるだけでも効果は絶大と言えるでしょう。

私自身は早めから警戒を呼び掛けて、危機意識が高いつもりでしたが甘すぎました。

3月2日、福祉施設にて施設内感染が確認されました。
デイサービス2カ所にまたがる施設内感染が発生
3月10日に兵庫県の介護関連の感染者が確認されています。
千葉県市川市のデイサービスにて施設内感染発生
【3月17日】新潟県内にて施設内感染の疑い
アメリカの入居型高齢者介護施設にて集団感染が発生

国内外の多くの施設で施設内感染が発生し、多くの重症者、死者が出ています。
もはや国難どころではなく世界的な危機といえるでしょう。

皆様新たな情報が次々と出てきて、指示が増えてお疲れでしょうが、
・衛生管理の徹底
これだけはご利用者様だけでなく、職員自身を守ることになるのでやりとげましょう。



コメント

  1. 小山 より:

    ごくろうさまです。
    分かりやすく参考になります。
    1点だけ、
    インフルエンザは、1000人に一人ですので、0.1%で、
    2000倍ではなく20倍です。

    • koamru08si より:

      コメントありがとうございます。
      おっしゃる通りインフルエンザの致死率は0.1%であり、違いは20倍となります。
      原因としては参考にした資料が古かったこと、
      今は季節性インフルエンザの仲間入りした新型インフルエンザが考慮されていないためのようです。

      また、おかしな内容があればお知らせください。
      ありがとうございました。