3月2日には最も恐れていた施設内感染が発生しました。
職員の内、1名の感染判明から職員2名とご利用者様3名の感染です。
※感染ルートはまだ不明のため職員からなのか、ご利用者様からなのかは分かっていません。
相模原市の発表より職員の行動を見ていきます。
出典:相模原市発表資料
施設内感染の流れ
2月20日 発熱のため医療機関を受診
2月23日 解熱
2月25日 咽頭痛(のどの痛み)を感じ、再び発熱
2月26日 発熱継続のため、接触者外来を受診。PCR検査を実施
2月27日 PCR検査の結果、職員の「陽性」が判明
2月29日 陽性職員の濃厚接触者の職員、ご利用者様PCR検査を実施
3月2日 職員2名、ご利用者様3名が陽性
行動解説
2月20日 発熱のため医療機関を受診

この時期は、発熱があれば医療機関を受診します。
新型コロナウイルスにより受診を控えるように求められていますが、介護職員にとっては
インフルエンザも非常に危険な感染症でありその検査を行ったのではないでしょうか。
介護職員としては当然の行動だと思います。
2月23日 解熱

解熱が服薬のためなのかは分かりませんが、20日~23日の3日間で解熱しているということは
新型コロナウイルスの感染を強く疑うことは難しいでしょう。
2月25日 咽頭痛(のどの痛み)を感じ、再び発熱

風邪のぶり返しは珍しいことではありませんが、この時期では疑念を抱くでしょう。
もしかしたらこの時点で相談センターに電話したのではないでしょうか。
2月26日 発熱継続のため、接触者外来を受診。PCR検査を実施。

この日か前日に相談センターに連絡したはずです。
接触者外来への受診もすぐに案内されたのでしょう。
即日、PCR検査を実施しています。
受診から検査の流れが非常にスムーズですね。
2月27日 PCR検査の結果、職員の「陽性」が判明
2月27日に陽性判明後の相模原市の発表資料では福祉施設職員であることは記載されていません。
ただし、職員自身が拒否しないかぎり該当施設に連絡が行くことになっています。
職員が拒否することは考え難く、影響が甚大であることから万が一拒否したとしても何らかの
手段で連絡はされているでしょう。
2月29日 陽性職員の濃厚接触者の職員、ご利用者様PCR検査を実施

27日から1日空けて29日になってからの検査となっています。ここは若干引っ掛かります。
施設名が公表されていないので詳細は分かりますが、
・対象が多く時間がかかり実際には28日から実施していた?
・濃厚接触者の把握に時間がかかった?
等々、色々考えられます。
3月2日 職員2名、ご利用者様3名が陽性

最初の職員は翌日にはPCR検査の結果が出ていましたが、1日空いています。
現在PCR検査は休み無く行っているとのことなので、
検査対象が多く1日で処理できなかったのではないでしょうか?
職員の行動について
非常に迅速に行動していて、とても真っ当な対応をしていると思います。
勤務状況は公表されていませんが、勤務中に発熱したことも想定して考えられるのは
発熱当日の2月20日、解熱後1日置いた2月24日、再び発熱した2月25日の3日間ぐらいです。
まとめ
感染経路は不明ですが、この施設が新型コロナウイルスに十分に備えていたと仮定すれば
施設、職員も非難されることのない対応、むしろ称賛されても良い対応だと考えます。
このような対応が全国的に徹底されているならば、施設内感染も最小限度に減らせるでしょう。
良い対応例として職員にも周知してはいかがでしょうか?
皆様の参考になれば幸いです。
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