4月7日(火)に緊急事態宣言が発令されました。
緊急事態宣言とは
緊急事態宣言は新型インフルエンザ対策として作られ、今回の新型コロナウイルスに適応できるように改正されました。
まだ記憶に新しい東日本大震災の際もここまで大規模な制限は行われませんでした。
東日本大震災を超える、人的・経済的被害が起こりえるのです。
それほど危険な状態だということを認識しましょう。
現在の状況をチェック!
横浜市のホームページに分かりやすい「新型コロナウイルス対応状況チェックリスト」が掲載されていました。
現在の体制に問題が無いかを事前に確認してください。
横浜市介護事業者向け新型コロナウイルス関連情報
(https://www.city.yokohama.lg.jp/business/bunyabetsu/fukushi-kaigo/kaigo/kaigo-corona.html)
すでに集団感染が発生してしまった施設も多い
・東京都大田区の高齢者施設で施設内感染発生
・福岡県の介護施設にて施設内感染が発生
・千葉県福祉施設にて大規模な集団感染発生
・名古屋市複数施設内感染が終息に向かう
・兵庫県神戸市の施設内感染の状況
・新潟県にて施設内感染の疑い
・千葉県市川市のデイサービスにて施設内感染発生
東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の施設
通所介護
ご利用者様の運動不足による体の健康、在宅ばかりになるコミュニケーション不足からなる心の健康・認知症の悪化など心配の種は非常に多いですが・・・
休業、もしくは生命の維持に利用が必要な方だけの営業としましょう。
自宅では生命を維持できない方は利用していただきますが、
それ以外の方はご利用自体が命の危険となります。
本当はこれがベストです。
現実的なことを言うと、通常営業を続ける施設が多いのですが
施設を同時に利用者する方を減らすことが一番ではないでしょうか。
とりあえず出来ること
例えば定員30名の施設では1日の利用者を10名程度に限定し、
フロア、浴室、機能訓練においてご利用者様同士の距離を離します。
職員経由での感染は防げませんが、ご利用者間での感染は防げます。
問題は非常にコストパフォーマンスの悪い営業となってしまうことです。
名古屋市では休業要請に応えた施設に補償を行うと発言していましたが、
営業してしまうとどうなるのでしょうか? 心配ですね。
※自宅での介護が難しいご利用者様
家族の都合で自宅で見れないと言われても、ケアマネージャーが担当する案件です。
簡単に通所利用を許可することは、ある意味施設側が加害者となりかねません。
入所・入居施設
ショートステイをご利用の方はデイサービスを併用している方も多く、
危険性が高いです。
しかし、ロングショートの方もいらっしゃれば休業は難しいでしょう。
特養、老健、老人ホーム等は休業と言う選択肢はありません。
すでに集団感染した施設も入院した方を除いて、陽性・陰性両方の方が利用を継続している状態です。
とりあえず出来ること
面会は禁止します。
人の出入りは極限までに抑えなければなりません。
ご利用者様同士の距離も出来る限り離します(出来れば2m)
感染者がどこに居るのかが分からない状態だということを強く認識しましょう。
職員
ご存じの方も多いでしょうが、3月19日に厚生労働省の要請が出ています。
「職員への注意喚起と言う制限が公表されました」
緊急事態宣言の都道府県に関わらずの要請です。
研修医という医者ですら3月末にパーティを開いて、大問題になっていますが
介護職員もパチンコやカラオケ、ライブハウス等の密集場所に行かないように
気を付けましょう。
息抜きをしたいでしょうが、今は自宅で出来ることでストレスを解消しましょう。
あなたの行動で施設にウイルスを持ち込む可能性があります。
人生を左右するほどの状態であることを認識し、慎重な行動をお願いします。
宣言対象外都道府県は問題無し?
愛知県での複数施設にまたがる施設内感染では、名古屋市が同地区内の施設に休業を
要請しました。そして、その結果感染の拡大は抑えられたという事例があります。
※【続】名古屋市複数施設内感染が終息に向かう
(それでも100名近くの関連陽性者が出ていますが・・・)
都道府県として緊急事態宣言にはほど遠い状態でも、それに準ずるような要請が
行政が行われる可能性が決して低くはありません。
他人事ではなく、自分達にも起こりえると考えて準備を行いましょう。
まとめ
緊急事態宣言は発令されましたが、これで終わりではありません。
政府も現時点では期間を1ヵ月としており、短縮もありえるそうです。
しかし、1ヵ月で終わると思っている方は少ないでしょう。
全世界が今年中に終息するかどうかを疑っています。
長い闘いになるでしょうが、職員自身が自分の健康に気を付けることも
感染の拡大を防ぐことになるということを忘れずに耐え忍びましょう。
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