紙類はデマが収まりましたがマスクや消毒液、ディスポなどの備品は、
需要の増大に供給量がまだ追い付かないようで品薄が続いています。
しかし、上記の品は必須ではありますが、絶対ではありません。
感染が広がるにつれて一時的に施設の食料体制が混乱する恐れがあります。
事前に想定と対策を練りましょう。
※国としての食料供給体制に問題はないでしょう。保存食の無用な買いだめは不要です。
想定事態
厨房の職員や職員の家族に感染が判明。調理スタッフが居ない。
厨房の職員と完全に使用する通路はまず分けていないでしょうし、
食事の内容について現場のスタッフとのやり取りもあります。
通所施設では施設を閉鎖し、接触職員を確認。消毒を行う必要があるでしょう。
入居型施設では施設が閉鎖できないために、接触職員の確認と消毒が現実的です。
ケータイリングや宅配にて食事を提供していた会社で感染が判明。供給がストップ。
コスト削減のために食事を外部に委託している施設は非常に多いです。
こちらの場合は対応が難しいです。
通所施設で直接届けていた社員と接触した職員は隔離すべきですが、
社会基盤としての通所施設を停止させるにはいささか弱いです。
行政と相談しつつ数日休業して様子を見れればいいですね。
入居型でも直接届けていた社員と接触した職員は隔離すべきです。
大規模な消毒について行政に相談しましょう。
グループホームで調理にもかかわっていたご利用者様に感染が判明
グループホームのご利用者様全員、接触職員という大規模な感染が疑われます。
この場合は、下手に移動をさせることを避けて判明するまで感染が疑われる集団とそのままの状態で隔離となされる可能性がありますが…
グループホームのご利用者様に衛生の徹底と自室待機は非常に難しいでしょうから、
職員も感染覚悟で勤務するしかありません。
備蓄数の確認
あらゆる福祉施設が災害に備えて3日分は確保を求められているため、
基本的に備蓄が無いということはないでしょう。
しかし、役所等でも賞味期限・消費期限が切れていた問題が報道されることもあります。
備蓄物資の数量・期限を確認しておきましょう。
手順の確認
災害時の食料供給マニュアルはあるでしょうが、施設内外でこういった感染が発生した時のマニュアルを用意している施設は少ないでしょう。
まずは外部への移動を極力避ける状況を考えて備品で対応する手順を用意しましょう。
調理や食器の問題もありますので、事前の準備があると無いとでは全く違います。
状況が落ち着いた場合は高齢者宅配弁当屋、コンビニ、普通の弁当屋、スーパーなどに
問い合わせてみましょう。
※大手の高齢者用の宅配弁当は在庫を冷凍で大量に持っていることが多いうえに、
糖尿病や高血圧などにも対応できることがあります。まずはこちらから連絡しましょう。
まとめ
クルーズ船とは違って介護施設を利用させれている方はすごく健康とは言えない方が
ほとんどです。持病や既往歴が無い方はごく少数です。
食事と言うもは栄養補給はもちろん、服薬の土台ともなっています。
食事が大幅に遅れることによって命に関わる場合もあるのです。
施設の状況に合わせて、どんな状況が想定され、どう対応するかを検討しておきましょう。
コメント