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介護職から見た特別養護老人ホーム(特養)の選び方:家族編

施設について

現在は終の棲家(人生を終える家)となることの多い特養ですが、

その選び方については悩まれる方も多いでしょう。

近年は色々と物騒な事件も多いため、そこを含めて解説します。

 

費用・料金の違い

今回は私が分かる範囲である、「特別養護老人ホーム」

通称「特養」についてのみ解説します。

特養は公的施設に当たるため、法令で値段が定められています

実は同じ条件(大部屋・一人部屋等)ならば基本的な料金はどこでもほぼ一緒

ほぼと言ったのは自治体間による倍率(東京は高め、地方は安い)や、

サービスの充実度による加算(施設により付随してくるオプション)などでの

変動があるからです。

また家賃(居住費)、食事代、その他の実費もかかります。

ただし、基本的に料金・費用に関しては役所からの厳しい管理があるため、

私は特養であれば料金・費用の違いは施設を選ぶ基準として、

優先度が低いと考えます。

 

安全性

ご家族としてこちらを重視されるかたも多いでしょう。

まず災害による安全性ですが、こちらは余程古い施設でなければ問題ないでしょう。

基本的に特養に入所される方は避難が難しいこともあり、

大抵の地震や火災、水害には対応できます。

 

皆さんが心配される問題には職員による暴行もあると思います。

こちらも突発的な暴行を防ぐことは難しいでしょうが、

継続的な暴行は普通ならばあり得ません。

基本的に施設はご利用者様の状態(皮膚や表情)を把握しており、

何か異常(内出血や職員に対する怯え)があれば必ず記録・報告します。

普通の職員が居れば大事件に至るまえに、危険な職員は排除されます。

 

私も10年以上介護業界に関わっています。

忙しいために言葉遣いが荒れたり・怒ったりする職員は居ましたが

暴力を振るう職員は見たことがありません。

 

しかし、現実には暴行事件が起きている事業所もあります。

普通では無い施設があることも事実と言えるでしょう。

そのため家族の方が注意する点として、

・職員の人数(特に夜勤帯)を確認していただきたい。

以前ワンオペ(一人であらゆる業務を回すこと)が他業種で問題になりましたが、

特養では夜間のフロアに職員は基本的に一人です。

飲食店ならば来店したお客様は帰るという選択肢がありますが、

特養ではありません。

夜間もひっきりなしに数十名から職員は呼ばれ続けます。

施設によっては夕方から朝まで16時間無休憩

といった所もあるそうです。

もちろん法律違反ですし、職員にも過大な負荷がかかり離職率も高くなります。

ということは、新たに職員をドンドン入れる必要がありますね。

当然、危険な人物が紛れ込む確率が上がります。

そして、職員の疲弊は介護の精度も下げてしまい異常に気付く力も落ちてしまうという

悪循環に陥ってしまいます。

 

施設の見学は夜間は受け付けていないところが大半ですが、

入居後に付き添いとして泊まれるところもあります。

費用は掛かる場合が多いですが、ご家族が心配・施設に不安がある場合は聞いてみるといいでしょう。提供されている食事を一緒に召し上がれる所もあるそうです。



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