事前に断っておきますが、
私は介護と言う仕事に誇りを持っています。
肉体的、精神的にキツイ仕事ですがやりがいは強く感じられます。
しかし、自分自身の将来を考えると万人には勧められない職種であることも事実です。
老後に2000万残せるほどの収入が得れる企業がどれだけあるかどうか。
未来ある若者には勧めたくありません。
そんな中で介護と言う仕事を続けていきたいけど、ブラック企業で辛いという方は転職を
考えている方も多いと思います。
最近は圧倒的売り手市場でしたが、その流れが大きく変わるでしょう。
ブラック企業を離れるべき理由と、流れの変化を解説していきます。
※すべてに満足という方は少ないでしょうが、納得できる企業にお勤めの方は問題ありません。
職員自身の問題
介護スキルの低下
ブラック企業には法令順守の考えはありません。
当然利益優先になり介護の質も低く、酷い所によっては「介護と言っていいのかな?」と
言える施設もあります。職員も効率を求めなければ、決められた仕事を終わらせることが
出来ないことが多いです。
その結果として「芋洗い」というような感情を込めない流れ作業です。
介護のブラック企業に勤めることは、あなたのスキルダウンに繋がります。
モラルを疑われる
そして、ブラック企業に勤めた前歴は評価されることがありません。
「あんなところで良く何年も勤め上げたね」と言うことではなく、
「あんな介護を何年も許容していたモラルの低い職員」というレッテルが貼られます。
※私も評判の悪い会社から転職しましたが、同僚からはマイナスからの評価となり
信頼を得るまでに時間が必要でした。
前の職場から離れた施設を選べば、悪評から離れられますが通勤等の別の問題が
発生する恐れもあります。
心が疲弊する
ご利用者様に寄り添えない介護というものは辛いものです。
介護業界でも亡くなってから、ああすれば良かった・こうすれば良かったなどを思い出しますが、
人間扱いを出来なかった負い目は付きまといます。
日業業務での心の葛藤は心への負担が大きいです。
精神的に追い込まれて退職する人も多い業界で、更なる心の負担は人生さえも狂わしかねません。
景気の問題
現在は空前の売り手市場ですが。新型コロナウイルスにより世界の景気が急減速しています。
介護報酬の低下
国の収入が下がれば、当然支出を抑えにかかります。
介護報酬の最大値はそのままに実質的には下げるといういつものパターンが想像されます。
待遇の改善は進んできましたが、企業のボーナスと同じで賃金のベースは上昇が少なく、
手当で補う企業も多く。賃金を下げることは非常に難しいですが、賃金に比べると手当は
カットしやすいです。
介護業界への人の流入
2020年度は失業者が溢れそうです。
現在は高い条件でも人が集まりません。しかし、このまま景気の減速が続けば低賃金でも人が
集められるようになるでしょう。
人を使い捨てと思っている企業は、使い潰す扱いしかしてくれません。
職員の扱いがさらに酷くなる可能性があります。
まとめ
ブラック企業に入社してしまっても、すぐに辞めることは間違っている。とよく言われます。
退職を申し出ても「あなたのためを思って引き留めている」というポーズを取られることが
ありますが、そんなわけありません。
引き留めているのは「新しい人を採用することが面倒だから」と言う理由が大半です。
健全に介護するために努力を行い、待遇を良くすること悪いことではありません。
ホワイトとは言わないまでも、納得できる企業で働くことが一番です。
介護職の皆様が、少しでも幸せに介護の仕事を続けられることを願っています
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