10月17日(金)
埼玉の老人ホームでご利用者様が元職員によって亡くなるという痛ましい事件が起きました。
元職員による犯行は稀に起こりますが、
今回は職員用の暗証番号を用いて侵入しました。
そして施設側が暗証番号を変更していなかったことが問題視されています。
私の暗証番号を用いている施設での勤務経験から
暗証番号を変更しない理由を推測してみます
暗証番号を変更しない理由
そもそも覚えられない
例えば銀行ATMの暗証番号を頻繁に変更する人はいるのでしょうか?
私は変更していません。
たまにしか使わないクレジットカードの暗証番号すら忘れちゃいます。
職員が辞めるごとに変更していたら、
毎月変更するぐらいのペースになります
毎月変わる4桁の数字を覚えられる人はいるでしょうが、
全職員では非常に難しいです
暗証番号を統一している場合がある
一つ上と関係あるのですが、
施設内の扉やエレベーターは暗証番号だらけです。
なぜなら建前上はご利用者様の動きを妨げては監禁の虐待になってしまうから・・・
本当は暗証番号もかなりグレーなのですが黙認よりのグレー。
階段やエレベーターを隠れ家のように物理的に棚などで塞ぐと黒になってしまいます。
暗証番号変更直後は施設内の移動も大混乱する恐れがあるのです
「4桁ぐらい覚えておけないの?」と思うかもしれません。
変更前に事前に覚える時間が与えられたとしても、
使ってない4桁を煩雑な業務で頭からすっ飛ばす確率は低くないでしょう。
業者も使う場合がある
業務の清掃やリネン交換、厨房等の業務を外部業者に委託している場合があります。
そこに「今月職員が辞めたので暗証番号を変更します」を
通知するのは意外と大変です。
ただし、頑張ればできます。
また業者が入るのは昼間なので忘れても中の職員が解錠できるでしょう。
安全を考えるなら生体認証だけど
関係者以外の立ち入りを厳格に禁止したいなら生体認証一択でしょう。
ICカードもありますが、1枚が結構高いので持ち逃げが困ります(入館権利の抹消は可能)
おすすめは生体認証、
指紋や静脈などで本人以外の解錠は不可能!
ただし、これは福祉施設で使っているなんて聞いたことがありません。
サーバールームなどの超重要区画で限定的に使われるものです。
コストも半端じゃないはずなので実現は難しいですね
上のAmazonアソシエイトは私が使っている耳に優しいマスクです
最後に
今回の件を受けて色々考えていますが、
一番実現可能なのはICカード方式でしょう。
顔認証システムもICカード方式の倍ぐらいしますが実際にあるようです。
考えたくはないですが、
こんな事件が続くと入退室管理システムにも補助が出るかもしれませんね
■職員出勤について考えたこと
内部の職員が、入る職員を確認して解錠→そんな暇は無いし、顔を知らない可能性あり
守衛をおいて、社員証を確認して解錠→社員証の偽造なんて簡単では?
いっそ職員全員に鍵を渡して、辞めたら回収→合鍵作られ、持ち逃げされたら全交換
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