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厚生労働省よりオンライン面会が推奨されました。

新型コロナウイルス

厚生労働省の介護保険最新情報vol834より
「高齢者施設等におけるオンラインでの面会の実施について」
が公表されました。

WAMNET様(https://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/top/
の中央部。新着情報より印刷して一緒に見ていただけると分かりやすいです。

以前に当ホームページにて入居施設におけるオンライン面会を考えるとの記事を掲載しましたが、現在では緊急事態宣言を繰り返しつつ終息するとの見方が強くなりました。
入所施設はオンライン面会の準備を急がなければいけない段階だと考えます。

注意点

利用者側で必要となる備品等について
ご利用者様ご本人や職員等の保有するパソコンの利用も検討ください
と厚生労働省は言っていますが絶対に避けるべきです。

故障した際の補償の問題など、非常に面倒な問題へと発展しかねません。

そして何よりも個人情報の流出の危険性があります。
現在多くの企業がパソコンの持ち出し制限やUSBメモリの使用制限をしていますが、個人情報・企業秘密の流出を恐れてのことです。

どういう使われ方をしてきたか分からない私的なパソコンを施設のネットワークに繋いではいけません。非常に危険性が高いです。

個人情報が流出した法人は、大きくイメージが低下し訴訟にも備えなければいけないでしょう。

事前に了解を取っておくべきこと

プライバシーの確保に努めるが、施設の特性上は完全な確保は出来ない。

他のご利用者様や職員に対しても出来るだけ聞こえないように配慮は必要です。

しかし、高齢者施設の特性上完全な防音室は作り難いです。
ご利用者様の中には声が大きい方もいらっしゃいますし、
ご家族様も大声で話さなければ聞こえないことも想像できます。

また、他の場所にいる職員も大声で話すことがあるため、
ご家族に聞こえてしまう可能性は高いです。

最初に「会話の内容は聞こえません」と断言してしまうと、
トラブルの元となりかねませんので

配慮はしますが完全なプライバシーの確保は困難です
と明言して了承を得ておきましょう。

時間の変更をお願いする可能性を了承してもらう

ご利用者様とご家族様の時間を調整してオンライン面会の予約を入れてもらう形になると思われますが、事前に時間の変更の可能性があることを伝えておきます。

もちろん通常業務の遅れなどでの時間変更は、絶対に避けるべきです。

しかし、ご利用者様の体調不良などで人手が割かれる可能性も考慮してください。

オンライン面会での準備のために救急搬送の準備が遅れる等は有ってはいけません。
IT知識を持つ職員が管理者であることも多々ありますので、
緊急事態については日時の変更もありえることを伝えておく必要があります。

面会場所はどこにするのか?

ご家族

自宅

ご家族には移動の負担が少なく、外出が難しい方も面会できるというご家族側のメリットや、施設としても感染の可能性を排除できるという大きなメリットがあります。

しかし、ご家族様側に設備や知識が無い場合は非常に困難です。
また、正常にオンライン面会できる保証もありません。
職員がPCサポートのようなことを行う事態は絶対に避けて下さい。

また、ご利用者様のPC状態も不明のためセキュリティ的には大きな不安があります。
施設内の業務用ネットワークとは必ず切り離して利用すべきです。
上記の意味が分からない場合は自宅とのオンライン面会は利用すべきではありません。
個人情報、社内資料の流出の恐れがあります。

施設内の一室

厚生労働省の資料にもあるように、ロビーや玄関近くの一室を用いてご家族がオンライン面会を行います。

施設側が家族用のPCやタブレットを用意する必要がありますが、
動作の確認は施設側でできるので安定性は高いです。

また、施設内の備品で完結できるためセキュリティも問題ありません。

最大の問題は施設内に感染者を入館させてしまう恐れです。
・緊急事態宣言地域に2週間以内に滞在した方
・風邪症状のある方
・体温測定の実施を断る方
等々は入館をお断りください。

送迎車両

送迎車両の利用率が落ちている施設も多いのではないでしょうか、
そこで施設の建物ではなく送迎車両を面会場所として使用する方法もあります。

もちろん直接会うのでは無く、オンライン面会の家族側のスペースとして提供します。
施設からWIFIが安定して届くことが条件ですが。

施設内への入館を行わないので、施設内感染の恐れはありません。
家族の移動経路も屋外は消毒の必要が無く、車内の消毒範囲は狭くなります。

車内温度調整のための燃料費と、万が一家族に感染が判明した場合は完全消毒を行う必要があり2,3日は使えなくなる可能性があります。

ご利用者様

共有スペース

最も見守りしやすい場所です。
パーティションで区切るなどしてプライバシーの確保に努めましょう。

しかし、座位が保てないかたなどは出来ないため、共有スペースのみの面会とするには公平性の問題が出てくる恐れがあります。

ご利用者様のお部屋

それなりにご利用者様のプライバシーが保たれ、普段の景色も見れるでしょう。
そして周りの方に気兼ねなく会話できることも強みです。

認知症が進んだ方など、パソコンなどをいじってしまう方などには職員が付き添う必要があります。

専用個室

他の方に話を聞かれることも無く、しっかりとセッティングした危機により安定した状態で面会ができます。

まず、オンライン面会用と出来る個室があるかどうかが問題です。
談話室などを備えた施設も多いと思いますが、見守りには不向きでしょう。
よほどしっかりしたご利用者様でなければ、職員の付き添いや室外にて終了を待つ必要が出てきてしまいます。

まとめ

オンライン面会は必要ですが、
前提としてパソコンや個人情報を悪用されないためにしっかりと準備を整える。

オンライン面会のためにご利用者様やご家族様を危険に晒してはなりません。
このことだけは必ず守ってください。

補助金等も動いているようですが、早期にオンライン面会を導入することでご利用者様やご家族からの信頼を得ることができるでしょう。

そして現状を不安や不満に思っている方も落ち着いてくれることを望んでいます。

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