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新型コロナ退院者の新規受け入れに加算で対応

新型コロナウイルス

介護保険最新情報 vol.921にて新型コロナウイルスにおける臨時対応が公表されました。

WAMNETホームページ
https://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/top/

新型コロナで入院した方を受け入れた施設に特別に加算が可能となります。

「退所前連携加算」500単位
本来の使用条件:入院中にケアマネと退所後のサービスを準備した際に1回だけ請求可能
今回の特例  :新型コロナで入院した方を適切(準備は必要)受け入れた際に30日分請求可能

500単位を30日分ですので、1名に付き15万円です。
よく使われる加算と比べても飛びぬけて高額となっております。

目的と問題点を考えていきます。

目的

病床圧迫解消

新型コロナから回復し、陰性になった高齢者の方の一部には自宅に戻って生活できなくなりました。
身体的能力の低下、認知症の進行などにより退院させることができずに医療資源を圧迫しています。
入院した方を高齢者施設へ入居させることによって医療負担を軽減、新規患者に回すためです。

新規入居渋り解消

新型コロナ回復者の方には再陽性という僅かな可能性が付きまといます。
現在ではまだインフルエンザの様に一般化していないため、入居は出来る限り避けたい施設が大半でしょう。断ってはいけないことになってはいますが、渋ることはできてしまいます。
そこをお金で解消します。もちろん施設としても受け入れ対応には人的・物的資源が必要となるため正しいお金の出しどころでしょう。

入居を避ける施設をお金と言う分かりやすいメリットで説得しています。

問題点

時期によってはソフトが対応していない

2月サービス提供分から加算できるのですが、使用している介護ソフトによっては対応が出来ていないかもしれません。
元々ある加算が1度限りのものでしたので、ソフト側の制限で入力できない可能性は高いです。
また、入力制限を変えたアップデートもすぐには出来ません(設定変更は容易でしょうが、その後の問題が無いかのチェックは国からのお金に直結するため非常に手間と時間がかかります)

大手介護ソフトは2、3月には対応するでしょうが、対応が遅れる介護ソフトの場合は入力忘れに注意しましょう。後から請求をお願いするのは避けたいです・・・

本人・家族の同意を明確に書面で

介護保険の関係上請求が2か月遅れになるのですが、今回のような特別な加算は問題になりがちです。

・通常とは加算項目が増えるので目立つ
・請求額がいつもと違う(今回の加算は新規限定なので、「前の月が高すぎるぞ」案件)
・請求単位が大きい(500単位×30とれるので負担割合によって15000~45000円?)
・説明されたことを忘れる

必ず書面で今回の加算を取る同意を貰いましょう。
介護報酬改定もあり、新型コロナもまだまだ忙しい時期は続くのでクレーム対応よりは準備した方が後々楽です。

再陽性も考慮に入れた仕組みが条件、現場に説明

新型コロナ回復者の方は他の方よりも厳格な健康観察が求められます。
もちろん、再陽性のも備えた準備が必要となるでしょう。
緊急事態宣言下の感染拡大地域では問題ないでしょうが、地方によってはまだ地域に感染者が出ていないことも考えられます。そんな中で受け入れることに関しては厳重なヒアリングが必要になるでしょう。

管理側からの一方的な受け入れ通知は非常に危険です。入念に説明をして準備を整えましょう。

既存入居者、家族への説明は?

職員はある程度覚悟が出来ているでしょうが、ご利用者様・ご家族に対しての対応は非常に難しいです。

感染リスクを僅かですが、上昇させることには違いないからです。

素知らぬふりで受け入れを開始しても、認知症のご利用者様の場合は自分から話す可能性も低くはありません。かといって実際に受け入れ案件が来た際に表明しては個人情報の漏洩になってしまいます。

非常に悩ましい所ですが、事前に受け入れる可能性を文書で表明しておこうかなと思います。
人の口には戸が立てられませんし、また可能性は低いのですが、請求書・領収書の誤配(年に1回くらいあります)等で露呈することも考えられます。

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