新型コロナウイルス陽性のご利用者様を施設で療養させることが現実となりました。
※千葉県福祉施設にて大規模な集団感染発生。
(https://kaigo-gimon.com/20200329tibasyougai/)
ご利用者様に不安を与えるようなことは禁止と言われても、
根拠の無い慈愛の心で感染を広げるよりも、感染の拡大を避ける方が重要だと
考える方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私は事前に準備できることは、心の準備も含めて行ってから後悔する主義なので
感染防止を行いつつ陽性のご利用者様を介助する準備を考えてみました。
実際に感染者が判明した場合は行政の指示に従ってください。
アメリカのアメリカ疾病予防管理センター(https://www.cdc.gov/)の
介護施設準備を参考にしています。
同居家族に基礎疾患・高齢者・子供・妊婦が居ない職員
まず陽性のご利用者様に対応する職員を事前に決めておきましょう。
医療従事者でも感染が相次いでいる以上、感染することが前提となります。
出来れば単身や住居を別に用意できる職員が望ましいですが難しいでしょう。
そして、同居家族に基礎疾患持ち・高齢者・子供・妊婦が居ない職員です。
万が一があれば賠償は高額で、それ以上に感情的に許されないことは間違ないです。
空間を分ける
階層が違ったり、別棟であるなどフロアが物理的に分かれていればよいのですが、
分かれていない場合も想定されます。
空気の流れを遮りましょう。
空調の繋がりも気になりますが、なかなかそこまでは出来ないでしょう。
パーティションで分ける
陽性のご利用者様部屋と陰性のご利用者様部屋をパーティションで仕切ります。
取り合えず人の移動を妨げることが出来ます。
空気の流れはあまり変わりません。
ビニールシートで分ける
ブルーシートでは圧迫感が強いので、透明・半透明のビニールで仕切ります。
大きなゴミ袋を切って、ガムテープなどを使用して作ってもいいでしょう。
見た目は気にしない方向でお願いします。
空気の流れをかなり遮れるので、実用的です。
スーパーマーケットなどのバックヤードにあるひらひらのイメージです。
使用経路、部屋も分ける
病院では休憩室経由で感染が拡大しました。
勤務場所への移動経路(階段、エレベーター)と休憩室や更衣室も一時的にでも
分けれる場所は分けましょう。
非常階段を使ってでも分ける必要があるかもしれません。
使用物品も分ける
食器、消毒液、おむつ、パッド、リハパン等々の使用する物品も陽性の方が使用する場所に分けておいて、陽性者担当の職員が移動・接触しないようにしましょう。
ゴミ袋も2重にして対応します。
防護服を用意する
ノロウイルス対策の感染症対応エプロンが施設には必ずあるでしょう。
全身を保護するタイプならば専門の物品が一番信頼できます。
以下は本格的な物が用意できない場合に使用します。
大げさと思うかもしれませんがアメリカの高齢者施設では
防護服(PPE)を準備するように要請しています。
それほど高齢者にとって危険であり、介助者が足りないのです。
ゴーグル
唾やくしゃみ、からの目を経由しても感染します。
スキー用のゴーグルや最悪メガネでもいいでしょう。
t直接飛沫が入らないもので、曇り防止があれば一番いいですね。
レインコート
100均で買えるレインコートです。
上着とズボンに分かれているので下までしっかり守れます。
勤務中は着替えることなく、勤務終了ごとに次亜塩素酸に漬けて消毒予定です。
頭も守れるの便利ですが、蒸し暑いことは間違いありません。
※防護服が足りない医療従事者も実際に仕方なく代用しています。
使い捨てエプロン(ゴミ袋)
上半身の防護服とします。下半身のズボンを作ることは手間なので、出来ればレインコートを使用しましょう。
食事介助や排泄介助などで一人の使用ごとに使い捨てることを予定しています。
作り方はNHKの「ゴミ袋で防寒着をつくろう」が分かりやすいです。(https://www3.nhk.or.jp/news/contents/bousai_tips/cont01.html)
ディスポ(使い切り手袋)
ディスポに関しては間違いなく通常通りに、1回使用ごとに使い捨てしなければ
感染の危険性が非常に高いです。
感染者が判明した場合は必ず必要になります。
行政、地域にお願いしてでも確保しなければなりません。
マスク(使い捨てたい)
マスクも必須ですが、もはや潤沢に備えている所は無いでしょう。
出来れば使い捨てたいのですが、無い場合も必ず布マスクは避けましょう。
一般の方は問題ありませんが、接触しやすい医療従事者では布マスクは性能不足です。
介護職員も密に接触しますので使用するならば通常の使い捨てマスクを継続して、
使用してください。
まとめ
心配が過ぎるかもしれませんが、個人的には備えて損はないでしょう。
いざという時の準備をしない人間が多いですが、ここは無理にでも備えましょう。
管理者や事務から購入を拒否される場合もあります。
他の用途でも使えるものも多いので、事態を重く見ている役職持ちを巻き込んで
こっそり用意しましょう。
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