介護職員をしていると、
特定のご利用者様と仲良くなってしまうことがあります。
ご利用者様と友人関係になってよいのでしょうか?
厳密には友人になってはいけません。
相手に伝えては必ず緩みが出ます。
そして職員やご家族に言っても、
依怙贔屓した差別したなどの意見が実際の真偽に関わらず多方面から出てきます。
そういった意味で介護現場に歪みを生み出さないために、
ご利用者様と友人になることは許されないのです。
ただし、なんとなく仲が良くなるのは自然なことです。
ビジネスでの付き合いだろうと、
介護職は仲良くなりやすい条件を満たしやすいのです。
仲良くなりやすい理由
接する時間が長い
入所ならば週5日、デイだと週1〜3日前後ぐらいは会う機会があると思います。
家族や親族、友人よりも接する時間が長いかもしれません。
時間が長ければ必ず仲良くなるわけではありませんが、
お互いを知り仲良くなれる人が出てくる可能性が上がります。
仕事でコミュニケーションを取る必要性
上記と似ているかもしれませんが、
介護職はご利用者様コミュニケーションを取る必要があります。
出勤した介護職は基本的に担当フロアやデイご利用者様全員と、
コミュニケーションをとります。
もちろんこれは理想で、
帰宅時間や担当業務によって実現不可能だったりはするのですが、
それでもコミュニケーションは非常に重要視されている職業です。
仲良くなるための取っ掛かりが多いのです。
送迎
通所では毎日、入所でもたまに送迎があります。
ミニバンクラスではたいてい1人送迎で会話は最低限ですが、
ハイエースクラスでは見守りの観点から2人以上と決められている法人が多いですね。
運転しない見守り側はご利用者様の側で、
必要ならば会話もします。
会話は非常に大事な運動&認知症予防ですから。
そして遠距離のご利用者様ともなれば二人きり(正確には3人)
でおしゃべりし続けるので親しくなりがちですね。
最後に
私にも心のなかでは友人と思っているご利用者様が居ました。
非常に珍しい趣味が共通していたので、
打ち解けるのも早かったです。
もちろん立場上明確には出来ませんでしたが、
相手も友人だと思ってくれていたら嬉しいですね。
もちろん、依怙贔屓はしませんでしたが、
仕事の大きなモチベーションとなりました。
しかし、そのご利用者様が突然亡くなったことで、
友人を失った悲しみと、自分の家族・友人がこれから居なくなっていしまう恐怖。
これを強く感じてしまいメンタル的にかなりキツかったです。
共通していた趣味も楽しめなくなり辞めてしまいました。
長くなってしまいましたが、
介護現場で仲良くなったご利用者様の多くは自分より先に亡くなる。
つまり、友人が亡くなる覚悟をしておきましょう。
悲しいですがその心の準備が出来ていないと、
介護職を続けられるか否かのダメージを私のように負ってしまいます。
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