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高齢者介護事業所での集団感染を防がなければ医療体制は崩壊する

新型コロナウイルス

11月18日に菅総理大臣は
「高齢者施設でのPCR検査の徹底、拡充」
を指示しました。
行政は何故ここまで高齢者施設でのクラスターを恐れているのでしょうか?

介護では集団感染の原因となるものは取り除けない

介護とソーシャルディスタンスとは同時に出来ない。

基本的に介護は接近しなければ出来ません。

一部、または全部の生活動作を助ける以上は密着することが必要となる場合がほとんどです。

介護とソーシャルディスタンスの両立は不可能なのです。

高齢者は発症しやすい

高齢者は症状が若い方と比べて出やすいです。

症状が出ると言うことは、咳なども出るのでウィルスを拡散しやすくなります。

発見は容易になりますが、発症によって感染拡大をすでに招いていることも多いでしょう。

高齢者間の感染予防が実現しにくい

まず新型コロナウィルスに気をつけるという大前提が理解できない、難しい方もいらっしゃいます。

基本的なマスクを認知症のご利用者様が使用することは大変難しいです。

マスクの意味が理解できない人に、呼吸しにくくなる道具を付けたらそりゃあ外すし、抵抗しますよね。

感染予防が出来ていない人同士が出会いやすい施設はクラスターの発生源となります。

医療体制を崩壊させてしまうかもしれない理由

施設高齢者は原則入院するため病床を占有する

施設に入居、もしくは通所、または訪問を受けている高齢者は原則入院します。

何故ならば、単独での自立が出来ていないのに新型コロナウィルスに感染した状況で自宅療養などはありえないからです。

そのため、多くの県で採用しているホテルなどの療養施設は使用できません。
療養施設の多くは食事は提供されるものの、洗濯などは自分でこなさなければなりませんが、施設利用者の多くは新しい環境に適応することが難しいでしょう。

高齢者は回復が遅く長期に占有する

一般的に高齢者は体力が低下しており、回復に時間がかかります。

もちろん若い方には負けないほどの体力を持っている方もいらっしゃいますが、生物的に回復能力の低下は年齢と共に衰えてしまうことは間違いありません。

現在の日本では高齢者でも感染しても助かる確率は高いです。
救命率は高くとも回復までの間、貴重な病床を長期間占有してしまうでしょう。

認知症高齢者は医療従事者のリソースを多大に消費する

平時の通常の入院でも認知症の高齢者は、すぐに退院させられます。

理由としては、入院を理解できないためです。
「自分の部屋を探して深夜歩き回る」
「医療従事者を犯罪者と思って暴行する」
等の理由で付き添いが居なければ入院すらさせてもらえないことが多いのではないでしょうか。

当然、感染しやすい新型コロナウィルスの入院患者としては対応が難しく、貴重な感染症に対応できる医療重視者を人数以上に消耗させてしまうのです。

対応のプロである介護施設に留めておきたいのが本音でしょう。

高齢者は重症化率が高く、エクモを必要とする確率が高い

高齢者は亡くならないまでも、重症化率が非常に高いです。

70歳以上の重症化率は26.20%と4人に1人以上が重症化して今します。
TVでも多く紹介されたECMO(エクモ)などの人工心肺を必要とする方も多いでしょう。
現に11月からの第3派後はECMOの使用率が跳ね上がりました。

患者の死去は医療従事者のメンタルにダメージを与える

患者の方が亡くなると医療従事者には精神的な疲労がのしかかります。

更に、疲労を回復する間もなく次の患者がやってくるでしょう。
終わりの見えない環境は医療従者を追い詰めてしまうかもしれません。

まとめ

何が言いたいかと言うと、国も施設でのクラスターを恐れています。

施設の面会制限に文句を言わないで下さい。
多くのご利用者様の命を預かっているので特別扱いは出来ません。

管理者は危機感を持ち、複数の体調不良者が出たら行政に即報告して下さい。
手遅れになって広まったら施設だけでなく地域の死神です。

「様子を見たい」って言われても、様子を見るのは現場職員なんですが・・・

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