8月24日(木)
福岡県で送迎車がご利用者様をはねる
福岡県の介護施設にて送迎車がご利用者様と職員をはねてしまいました。
介護施設での交通事故は残念ながら少なくありません。
もちろんデイサービス等の施設では毎日の走行距離も多いので必然的に事故率も上がります。
しかし、個人的には他にも原因があると思いますのでご紹介。
福祉施設で事故が起こりやすい理由
安全装備が未装備
実は衝突回避や踏み間違い防止機能が標準搭載されたのはごく最近。
・ハイエースの衝突回避支援装置が2017年から標準装備(福祉車両は不明)
・サポカー補助金は2020年から開始。
多くの一般企業営業車と同じく、基本的に送迎車は限界まで使い潰します。
そのため多くの車両には先進的な安全装置は無いと思っていいでしょう。
※オプションで用意されていても、導入検討時に却下されることも多いです(経験あり)
安全を確認しないご利用者様ダッシュ
ご利用者様は車が大好きなので、車へダッシュ(稀によくある)
高齢になると「待つ」ということが出来なくなる場合があります。
そうなると職員の静止も聞かずに車へ突撃します。
職員も待つように伝えますが、無理矢理止めることは出来ません。
腕や体を掴むだけで出血や、無理な動きにより転倒・骨折もあり得ること。
強制静止=拘束となりかねないためです。
運転に向かない運転手
送りの送迎車を運転する介護職員は疲労のピークが多い
送迎車を運転する人間は「高齢の運転手」か「介護職員」であることがほとんどです。
高齢の運転手は当然身体能力が落ちています。
介護職員ならば大丈夫。かと言われると違います。
特にデイサービスでは業務の最後に送迎が入ることが多く、
日常業務で疲労、酷い時はサウナ状態の入浴介助を長時間こなした後での送迎もあります。
当然、運転するには不適切な状態です。
まとめ
人間的な面では防げないことも、機械の助けを借りて防げる場合があります。
今はトヨタ・日産も強力な安全装備が基本装備となっています。
基本装備ならば法人の経費削減で取り除かれることもないので安心。
更にはドライブレコーダーも標準搭載だったりするのがありがたい。
起こっていない事故を防ぐための経費は通しにくいので・・・
信じられない暑さが続いているので、
「ちょっと疲れたな」=「けっこうヤバい」に置き換えて安全マージンを確保しましょう。
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