1月4日(木)
まず最初に、今回の地震はかなりの悪条件が重なっています。
・1月1日という住民票とはかけ離れた人間の数が地方に居た。
・古い家が多い地方のため、大きな地震に耐える設計がなされていない(震度5強までが限界)
・家が耐えれないので、非常食を用意したとしても持ち出せていなければ無意味
・雪こそないものの冬という季節
・あまりにも強すぎる震度7クラスの地震。交通網もズタズタ
非常に困難で厳しい状態ですが、日本と言う国全体で見れば支援するだけの余力は十分あります。
順次支援が到着しているようなので、救援の方も無事安全に遂行できることを願っております。
ここからが本題、
高齢者施設は避難所になりえるのか?
この映像の高齢者施設はおそらく臨時の避難所になっているのでしょう。
※珠洲市の指定避難所には記載がありませんでした。
もちろん臨時の駆け込み先としては有効です。命を守るためですから。
高齢者施設に避難された方の判断は間違っていません
しかし、同時に動画でも問題点が出ているように、
高齢者施設は避難所として絶対的に向きません!
必ず地域指定の避難所を確認し、経路を覚えておきましょう。
高齢者施設が避難所にならない理由
安全っぽいけど、安全ではない場所が多い。
高齢者施設はひっそりとした場所に建てることが多かったので、
山奥とは言いませんが山のほうにあることが少なくありません。
そして、
古い施設は人目を避けるためにハザードマップの危険地帯にあることも少なくないのです。
指定避難所のように災害の種別に応じた対応ができる場所ではありません。
水害や土砂崩れで被害を受ける施設が多いのもこのためです。
食料がある。と思われがちですが最近は無いことも多い
確かに非常食は確実に用意していますし、
ご利用者様・職員の定数以上も確保しているので余裕はあります。
ただし、あくまで数人単位です。
数十人単位の余裕はまずありません。
あくまでも数日間施設を維持するための分であり、避難を目的に備蓄しているわけではないからです。
「日々のご飯のために食料がいっぱいあるのでは?」と思われるかもしれませんが、
現在は自分の施設で作る法人が減っています。
外部業者がケータリングや冷凍弁当を運んでくる施設も多いので、
広範囲な災害や交通網が寸断されれば備蓄のみで対応するしかないのです。
施設の職員は避難所のノウハウが無い。余力も無い
施設の職員は当然避難所を運営するノウハウがありません。
マニュアルを作ればと言われても、ご利用者様の対応で手いっぱいです。
つまり円滑な運営など不可能なのでした。
でも、自治体が最初から避難所機能を持たせることはありかも
色々と否定的な考えが浮かびましたが、
最初から避難所としての機能を兼任させておくのは有効かもしれません。
ハザードマップ的に問題ない地形の施設ならば、
・頑丈な施設
・入所系ならば必ず居る職員(避難所係ではなく、地域用の備蓄庫を解錠する役目)
・そこそこ広い駐車場
となかなか有効かも。
緊急用ボットン便所や避難用テントを、職員が解錠した備蓄庫から自分たちで設置。
寒さに弱い地元高齢者の人は建物内に入ってもらえば安心。
食料も備蓄庫に入れてOK。
あとは屋上にドローン発着場を設けて物資を輸送。
今では50Kgを搭載できるものもあるようなので、水以外なら十分。
水はやはり備蓄庫じゃないと重すぎる。
そもそもドローンの操作範囲が5Kmくらいなので短すぎて意味ないかも・・
通信手段として携帯電話は不通が続出しているので、衛星携帯電話?か、
スターリンクとかいう衛星インターネット?
どちらも維持できなそうなので、屋上に文字が確実かな。
ポジティブに多くの人が救えるように妄想しましたが、
費用に対しての効果がどれも厳しそうです。残念。
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