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厚生労働省が施設側の判断で面会制限緩和を認める方向

新型コロナウイルス

報道各社が一斉に報道していましたが、確定ではありません。
とはいえ気になる報道なのでちょっとだけ考えてみました。

厚生労働省 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードの資料等
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00093.html

厚生労働省の考え

①大規模な施設内感染の発生が減少しているから面会制限緩和

ごく一部の事例をまとめているこのサイトですら数十人の集団感染はちらほら扱っています。

また、医療機関での大規模な集団感染も頻発では言えないかもしれませんが時々報道されています。

厚生労働省が言う大規模な施設内感染とは、100人くらい感染しないといけないのでしょうか?

正直言ってこの理由による面会制限緩和は意味が分かりません。

②活動自粛によって認知症の人に影響が出ているから面会制限緩和

認知症の方にとっては非常に受け入れがたく、また病気が進行しそうな状態であることは間違いありません。

・家族に会えない理由が理解できない
・職員もソーシャルディスタンスのためコミュニケーションが取り難い
・ボランティアの受け入れを制限しているため非日常の刺激が全くない
・職員が感染予防のための作業量増大・効率低下でレクリエーションの質低下

認知症の方にとっては面会制限解除は必要でしょう。

個人的に面会制限解除をするとしたら

施設に持ち込ませない

抗原検査必須

面会者には抗原検査を義務化します。

抗原検査ならば15分程度で結果が分かるそうなので、PCR検査には劣るとはいえ感染者の侵入を最大限防ぐことが出来るでしょう。

本当に効果があるならば空間除菌・殺菌の導入

首からぶら下げるような除菌グッズのことではありませんよ。
あれは消費者庁からも行政指導を受けるようなジョークグッズです。

「Care222」などに代表される大学などで結果が出た日常に使える空間除菌です。
人体に無害で、何も準備することなくただ居るだけで行われる除菌です。

新型コロナウイルスへの効果は確実ではないのですが、面会者の差し入れや表面への除菌も必要です。
(施設職員は2020年2月ごろより感染予防の行動が求められ続けています)

施設で感染が確認されたら

全員のPCR検査・抗原検査の即日検査

職員・ご利用者様から1人でも感染者が出た場合は、全員即日検査が必要です。

10月になっても検査に一週間もかかる施設もまだあるのです。

感染させてしまったら亡くなる確率が非常に高い方がご利用者様であり、集団感染発生で「本日からお休みです」とは出来ないことを考えてもらいたい。

応援職員の派遣

集団感染発生が発生した施設では人手不足になるため、施設・法人間での職員応援が初期には検討されました。
しかし、応援を出せる余力がある施設はほぼありませんでした。

自治体によっては集団感染に備えて、独自の応援派遣職員を集めています。
濃厚接触者を速やかに隔離するためには人手が必となるでしょう。
※既存の職員の指示で、介護経験者を采配することが前提です。

まとめ

・厚生労働省は集団感染についてしっかりと認識しているのか心配
・感染予防策、感染後の対応が完成してから面会制限解除を許可してほしい


個人的にはオンライン面会が普及、理解してもらえたタイミングなのでタイミングに疑問。
また、面会のルールを守らない「俺様ルール」面会者に強制侵入の口実を与えないか心配ですね。
施設側に判断を投げると、とんでもない面会者を排除し難くなっていしまいます。

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