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【気になる介護ニュース】山形でご利用者様が送迎車にはねられる【福祉車両は自家用車以下の安全性】

ニュース

7月24日(水)


残念ながらご利用者様が送迎車にはねられるという痛ましい事故がまた起きてしまいました。
もちろん介護職員であろうとなかろうと、
人様をはねた時点で相手側によほどの過失がなければ運転手の責任です。
(教本にあるような、空から降ってくるや地面から飛び出る等)

原因について一般的なものを考えてみます

比較

一般的な自家用車より死角が多い

介護の送迎で使われる車、送迎車は基本的に最低グレードです。
車のグレードは最低グレードが商用向け、
中間グレードからが普通の自家用車として購入されるため装備が充実しています。

よくあるのが、
・前後ろ左右の障害物ソナー。何かに接近すると教えてくれます。
・バックカメラ。ついてない車が珍しくなったほどの当たり前装備。
 (バックカメラは新型車2022年5月、継続生産車2024年11月から義務化)

上記が自家用車には装備されていることが多く、
それに慣れた職員は死角をチェックする能力(体と首を動かして確認)に欠けることがあります。


もちろん、本来は装備に頼らず自分でチェックしなければなりません。
ただ、昔はエアコンが無いや窓開けが手動などの快適装備が無いだけだったのに、
今は安全に関わる装備での差異が大きくなっているということです。

まだ自動ブレーキ搭載義務は新型車のみ

コロナ禍での経営危機やご利用者様減少で送迎車の買い替えが難しくなりました。

自動ブレーキは新型車(フルモデルチェンジ)ならば2021年11月から装備が義務化されていますが、
継続生産車(マイナーチェンジ)は2025年からの義務化です。

ハイエースなどはフルモデルチェンジしてしまうと、
現代の衝突安全基準を満たせるか分かりません(明らかに車の前が短いので)

祉車両は自動ブレーキを搭載タイプが義務化前から増えていましたが、
ノアやセレナ、シエンタ・フリードなどの普通のミニバンタイプも自動ブレーキは最初から装備です。

そして、残念ながら多くの送迎車は自動ブレーキが付いていません。
自動ブレーキの動作条件を満たした、装備されていれば防げた事故もあったかもしれないのです。

運転が上手な人が運転するわけではない

こちらは人の問題なのですが、
送迎車は運転が上手な人が運転するわけではありません。

通所ならばほぼ全員運転しますし、
入所でも正社員ならば運転する機会はあるでしょう。
タクシーやトラックのように一定以上の運転スキルがある人が、
運転しているわけではありません。

普通免許が取れる最低ラインでも運転します。

疲労のピークと送迎が一致しやすい

特に通所で顕著な例ですが、
何時間も入浴介助を行った後に1時間以上も送りのため運転したりします。
これはめちゃくちゃしんどいです。
夏のサウナ状態の浴室で疲労困憊なので、
自分でも事故を起こしそうで心配でした。

そこまで極端では無くとも、
通所の送りでは勤務時間の最後となるので、
気も緩みやすく疲労しているという最悪の条件です。

まとめ

自動車装備の義務化が進んでいるので、
自家用車との装備の差は縮まって行きます。

後はドライブレコーダーも義務化してもらえると嬉しいですね。
事務方や職員も一定の反対者が居るのでなかなか進みません。
こちらが被害者でも、
加害者側のドラレコ映像を要求する権利は無いのでお互い悪いになってしまいます。

パスワードで見る人間を限定できますし、
交通違反はともかく鼻歌や熱唱程度は全く気にならないのですけどね・・・

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