11月27日(月)
福祉や医療など社会福祉法人で、理事長による横領が多く報道されています。
現場に無理難題を押し付けるなど、嫌われていることも多いです。
職員用の補助金を転用している疑惑もよくささやかれますね。
法人は理事長の思うがままなのでしょうか?
私の経験上、
理事長と言えど、法人を私物化することは難しい
私物化できない理由を上げていきます。
法人の私物化が難しい理由
大金を勝手に動かせば事務や税理士にバレる
よくあるニュースでは、「自分の口座に法人のお金を振り込む」事例があります。
今ではビジネス用のネット銀行でお金の移動もオンラインでできますが、
結局は
お金を引き出した明細がバッチリ残ります。
事務職員や税理士の方が気付かない理由はありません。
大金を引き出して高飛びすることは可能でしょうか、私物化とはちょっと違います。
親族企業を経由するにも高額な場合は理事長だけで決裁は普通無理
親族企業に高値で発注してウマウマ。
そもそもあまりに高額な取引を理事長だけの判断で決裁は困難。
理事長だからといって勝手に契約は出来ません。
もちろんニュースで捕まるような人はここをゴリ押しするのでしょうが、
当然バレバレの怪しさ満点です。
私物化しても組織に残った時間はごく僅かでしょう。
職員への給与アップ系加算は非常に厳格かつ、HPへの公開義務あり
処遇改善加算が導入されたときから根強く続いている、
職員の給与じゃなくて理事長の給与にお金が吸い取られている疑惑。
ご存じの方も多いですが、
実際に職員の給与が上がっている実績を報告&公開する義務があります。
※これが非常に複雑で面倒なので導入しない法人もあるほど。
報告書類を全て偽造しないといけませんので、よほどの悪の組織でなければ出来ません。
補助金は使途を報告する義務がある
「へへへ、色々な補助金を申請してそのお金を懐に入れちゃうぞ」
なんてことは非常に難しいです。
例えば設備用の補助金を貰った場合は、
いつ、どんな設備を、どこに、どこから購入して、どういった運用をする等もしっかり書面で提出が必要なので転用は困難。
様々な役員がいる
理事や評議員、監査が内部を見張っている・・・。
のですが、内部の人間が居たり、名義だけ置いているような人もいるので抑止力としてはイマイチ。
まとめ
普通の社会福祉法人は私物化が困難です。
※理事長の趣味に沿ったり、理由を付けて経費で遊ぶくらいは許容範囲?
本当にとんでもない悪の組織みたいな社会福祉法人は少ないので安心して下さい。
法人のホームページにて「情報公開」がきちんと公開・更新されているとちょっと安心できるかも。
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