2月16日(金)
急ブレーキによる大腿骨骨折で高齢者の方が亡くなられました。
一般の方は「え、急ブレーキで?」と思うかもしれませんが、
送迎の経験がある介護職員は「ありえる」と思うでしょう。
だからこそ、送迎車はゆっくり走ります。
大きい段差は減速し、車間距離も広め、急発進もしません。
どこぞの走り屋ではありませんが、
コップの水がこぼれないように運転する感じです。
流石に不可抗力の急ブレーキでご利用者様が怪我をした場合に、
運転手が罪に問われる事はないとは思いますが・・・
それでもまったく気にしないなんて出来ないですね。
急ブレーキの危険性を分かっているだけに意味のない後悔をしてしまいそうです。
何故そこまで急ブレーキを怖がるのか、理由を下記に挙げておきましょう。
急ブレーキが危険な理由。
ご利用者様自身の体が弱っている
身体能力は残念ながら20代から低下していきます。
当然、80代や90代は極度に低下している方が少なくありません。
身体もやせて衝撃を吸収する肉の部分も減っています。
そして、反応も落ちているのでいざという時に受け身もとれないのです。
骨粗鬆症の方が多い
高齢者の方には骨粗鬆症持ちが少なくありません。
本当に簡単に、丈夫な部分のはずの骨ですら折れるのです。
車椅子のまま乗車は、色々危険
車椅子のまま乗車、移動可能なスロープやリフト付き福祉車両は大変便利です。
車椅子の固定方法も進化し、安全かつ簡単になりました。
が・・・残念ながら車いす乗車時には通常の座席ほどの安全性は担保されません。
車椅子ではクッションもありますので、滑るためにシートベルトの効果が弱まります。
致命的なのは首を守ることが難しいこと。
ヘッドレストが無い、あっても交通事故でのダメージ軽減は普通の座席に大きく劣ります。
※最近の福祉車両は車椅子固定時に当該固定位置シートベルトを着用しないと、
ピーピーなるので未着用はまずありえません。
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