感染が拡大している地域によっては介護施設の職員だけ、あるいはご利用者様も一緒に一斉検査を行うところが出てきました。
一斉検査で感染していたらどうなってしまうのでしょうか?
結論から言えば、見つかって良かったと言うことだけです
もちろん、感染対策を行った上です。
感染拡大地域に遊びに行った、会食したは論外として、施設としても感染対策を行えていなければ問題となります。
メリット
感染拡大防止
当たり前ですが感染者が見つかる=感染拡大を未然に防げたということです。
日常生活でも感染してしまう現在では、感染者に罪はありません。
感染者を責めるような人が居れば、逆に排除される場合が普通です。
すでに感染が進行していたとしても、早期に発見できたことは良いことです。
風紀の引き締め
現場職員も感染対策に慣れていると言うか疲れ果てているので、緩みがちです。
今一度、せめてワクチン接種が終わるまではと引き締める機会となるはずです。
もう少しだけ頑張ってもらいましょう。
職員の出勤管理
原則として体調不良の職員は出勤させていませんが、作業量の増大によりシフトの穴埋めが難しくなってきています。
ちょっとくらいの体調不良なら大丈夫だろうと油断して感染を拡大させてしまった事例もあるので、最悪を想定して行動することを厳守しましょう。とはいっても穴埋めは管理者がすることが多いですが・・・
経営陣の説得材料
経営陣は稼働率が大好き、経費が大嫌い。
もちろん営利を目的とする以上は当たり前ですし、否定しません。
ですが、行政から施設の対応に不備があったと名指しされるようなことはやらされたくありません。
このコロナ禍でも収益を確保しようと現場に発破をかけに来るのはいいのですが、さすがにこの状況では管理者も現場とのバランサーと言うよりは今利用している方を守ることで手一杯の方も多いでしょう。
経営陣は正常性バイアスに陥りやすいので、近隣の状況が明らかになるだけでも説得しやすくなります。(自分の施設で判明した場合はそれどころじゃないので)
あえてデメリット言うと
自分が感染者だった場合、「人に移してしまったかもしれない」と言う点で計り知れないショックを受けるでしょう。もし亡くなってしまったとしたらなおさらです。
元々、新型コロナが無くとも、風邪やインフルエンザなどを無症状の職員媒介で感染してしまった事例は水面下では沢山あるでしょう。だから仕方ないと言っても慰めにはなりませんよね。
私は、自分がもっと強く管理者やケアマネに働きかけていればもっと長生きできたかもしれないというネグレストのご利用者様のことが頭から消えることはありません。
そういった意味で、感染者を明らかにしてしまう新型コロナは精神的にも危険なウイルスです。
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