7月5日(金)
介護施設を運営する社会福祉法人の倒産が全国的に相次いでいます。
株式会社等とは違って非営利団体であることは、
ある程度知られているでしょう。
優遇されているはずなのに、なんで倒産するの?
こちらにお答えしていきます。
物価高なのに値上げできない
連日に非常に沢山の物が値上げされていきます。
値段が維持できているものは・・・思いつきません。
皆さんも現在の円安や国際状況では値上げも仕方ないと納得されているでしょうが、
介護保険サービスは国が値段を定めているので、
勝手に値上げできません。
しかも、需要がある人は経済的に余裕が無いor余裕を作るために働けない人が多い。
だから国も僅かずつしか値上げしてくれないのです。
施設の整備や税金には優遇があるけど、税金で維持はしていない
新たに施設を建てる際や、税金での優遇はあります。
でも、現状は経費が激増しているため意味がありません。
経費を削減するには設備投資や規模拡大が必要ですが、
社会福祉法人は自由に新事業を始めることができません。
資産を貯めておくことができない
黒字だった時にしっかりとお金を貯めておけば良かった。
一時の物価高に対応できないのは放漫経営では?
と思われるかもしれませんが、
社会福祉法人は「非営利」なので資産を貯めすぎると監査に引っかかります。
京都のゲーム屋さんみたいに、
一時の不況に備えて現金をどっさり溜め込むことはできないのです。
まとめ
理事長が夜逃げでもしないかぎり、
他の法人や事業を譲渡するなどして
ご利用者様への負担は最小限に抑えられます。
ただ、倒産するのはたいてい中小法人で、
引続のは余力のある大きい法人です。
寄り添い過ぎた介護から、
しっかりと線引きの出来た介護になるのでご利用者様からは不満がでやすいですね。
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